Poem, TOKYO

Jul 20, 2023

grari rari

by popi/jective



note

音声詩「ぐらり らり」収録用テキストを、visual poetryの観点で構築、レイアウトして、視覚的にも愉しめるようにしたものです。本作品の音源は、本ページ内の「クロッシングラインズ・ポイエーシス・ポッドキャスト」よりお聴きください。


サイトプランナーで詩人の石田瑞穂と、コーディネーターで詩人の二宮豊による作品解説は、リンク先の「クロッシングラインズ・ポイエーシス・ポッドキャスト」からお聴きいただけます。

https://open.spotify.com/episode/5YXWeV6MIb6UdRlxPK6qIR?si=4K3ZKo1kQFG6TxO04BpAPQ&t=2380&context=spotify%3Aepisode%3A5YXWeV6MIb6UdRlxPK6qIR

ぐらり らり

popi/jective

 本作の制作時のスケッチには下記のようなやり取りが残されています。あくまでも双方間におけるイメージ共有を目的とした私的な作業メモであり、本来は開示されるものではありませんが、今回はこれらの断片や過程がパーツとして組み込まれることで作品が成立するものと考え、ここに記します。
 ----///--------///----///----///----///----///-- 
sound poetry ≒ 
ことばのみで意味も成立する 
(同時に) 
意味が通じなくてもかまわない 
音の響きのみでもおもしろみがある 
わからなくても聴き手を突き放さない 
わからなくても耳に楽しい 
>制作前の感覚の共有作業 
テキストには 
意味もあり、詩としても 
一応成立している/けれど 
タイトルを発音することで 
物語的な意味や 
メッセージ性はまったく 
重視せず 
意味ある/けれど 
伝わらなくても 
音として 
ことばを発した時の語感のリフレイン 
音感重視 
聴いた耳と 
発したくちびるに 
音として気持ちよい響き 
が残るもの 
リーディング 
スキャット/ハミング的なメロディの 
歌のような断片 
会話パートはある/けれど 
>イメージの共有作業a 
ピアノ線の上を 
ガラスの靴で綱渡る 
声のサーカス 
ゾートロープ 
→ 音響の回転のぞき絵 
ホワイトアウト/カットイン/カットアウト 
/コマ送り/パラパラマンガ 
>イメージの共有作業b 
>>ふたつのメインパート 
i.発音×スキャット 
ii.展開=会話 
※どちらにも重きは置かずそれぞれが同じ比率で構成される 
>イメージの共有作業c 
>>音響のゾートロープ 
登場人物 
i.Jane Doe  
ii.John Doe 
夏の昼下がりの誰もいない白い路地にくっきりと浮かび上がるお互いの濃い影にお互いの存在を感じて/最後まで追いかけても追い抜いても姿は見えないまま/物語はくるくると廻って永遠に続いていく(ような) 
----///--------///----///----///----///----///--

text+voice: 佐藤yuupopic 
sound+voice: 笹谷創 

popi/jective

popi/jective

大阪生まれのアーティスト 笹谷創と東京生まれの詩人 佐藤 yuupopicにより2020年4月26日に結成された詩×音楽のユニット。 サンプラー+ギター+2MC(+α)編成で書店、LIVEハウス、CLUB、カフェのLIVE、横浜、パリを始め国内外の展覧会に参加等、表現の境界を越え活動の幅を広げている。

WEBサイト:popijective.com
YouTube【p_op_i / jec_tive】https://www.youtube.com/@popijective

Share

あの夏の砂つぶが