Poem, TOKYO

Dec 07, 2023

Auto Lock

by Mirai Uratsuka

オートロック

浦塚未来

コンタクトレンズをつけたまま

ねむってしまった

あんなに

ゆっくりと時間をかけて

意味をのみこんで

きたのに

まぶしいくらい

マンションの前で

雀が一匹

わかりやすかった

白い

コンクリートの上で

仰向けになって

たぶん

入口の透明なガラスにぶつかったんだな

光の差しこむ

中庭の

見えないしきりが

(他の鳥の声が)

乾いてきた

レンズの向こうで

まばたきし

わかりやすい

かたちに

切り替えようとしている

誰かの落とした鍵は

(つぶらな眼は)

硬直した

開けられない場所に

ピントがあっていた


Mirai Uratsuka

Mirai Uratsuka

1993年大分県日田市生まれ。

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あの夏の砂つぶが