<Serialization>

Renshi "Phantom"

Poem, TOKYO

Nov 02, 2023

Phantom 1

by crossing lines renshi group Ⅱ

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Phantom

crossing lines 連詩 Ⅱ

  一巡目

孤独なゆりかごであやされる夢の抜け殻に

擬態者たちは潜り拒否られた記憶を糧に育つ

となりの部屋から漏れ出るラウドな音楽は

輪郭のない耳にべつの本能を呼び醒ました



夜/明けの/雷/鳴

が 動詞を運んでくる

ほぐされた ゆらぎ

のように



ひとしく濡れ香る地が

今も 水晶の片隅を光らせる

空にかわきながら芽を発し

腕を垂らして 息はのぼっていく 



壁に動詞/あり 闇雲で騒いだ

斜線を/ふりかぶりちょっぴ投げ

薮で/蕎麦をもちあげた左腕は

小粋に幻をすする?

本作品は、各連毎に、二宮、ヤリタ、佐峰、石田の順で綴られた四行詩により構成されている。

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あの夏の砂つぶが