<Serialization>

Renshi "Phantom"

Poem, TOKYO

Nov 23, 2023

Phantom 4

by crossing lines renshi group Ⅱ

Tags:

Phantom

crossing lines 連詩 Ⅱ

  四巡目


よいやみにコトバを流し込むと

予期せぬ無形を孕んだ

耳が割れるほどの静寂に

幽かな四つの子守唄



クレセントムーン が 

通り道を作る 

石の記憶と

流浪する抜け殻のために



閃き 繰り返されるメトロ

脚を交互に押し出すと 樹枝の時間が

飛翔し 見えなくなった

吹かれていく 火影が 



魂のあしあとをカーテンに残し

街のエアポケットを覆いそよぐ

墨田河がみえなゐんぢやない

ぼくたちがもうみえないのさ

本作品は、各連毎に、二宮、ヤリタ、佐峰、石田の順で綴られた四行詩により構成されている。

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あの夏の砂つぶが