Poem, TOKYO

Feb 20, 2026

citaphony 2

by crossing lines renshi group VI

 

citaphony 2

crossing lines 連詩 Ⅵ

 二巡目


そしてそれから不死の映像は一本のテールへ
「西の鳳凰の尾羽を追っかけてはいけないよ
アツアツの灰に突っ込むのは不機嫌な芋だけ
Mは繁栄を象徴した絶頂のシンボルだけど
ふうふう よく冷まさないと旨みもない
        ホーホーの千の知見より


季節風にさらされて粉吹く肌
永遠に生きるしかない体は退屈?
「大丈夫、そこにいるだけでちゃんと作用する」
(生きていても、死んでいてもね
鳥よ鳥、変化しながら干渉しろ
靴の下では地下茎の密議


 節分に銚子の大羽いわしを焼こう
くりまんじゅうパイセンはささめいて
 モフモフの指で海揚りの盃を呷る
手にも眼にもその生死のおぼつかない
 骨董というゾンビは 鏡の愚なり
その愚と呑むのもまた花を待つ酒だと


海老フライのすけロボットは金春色の草を踏む
ゆめのねはからみあい中心もなくざわざわ
地下茎の制御回路は故障し
どこからでも始まりどこまでも伸びていく
黄鐘のぬるま湯に点と線と√とホーホーは浸かり
錫杖のスプーンでunico(rn)の泉は掘られる

本作品は、各連毎に、二宮、草間、石田、田中の順で綴られた六行詩により構成されている。

crossing lines renshi group VI

crossing lines renshi group VI

 

二宮豊
https://crossinglines.xyz/writer/tokyo/yutakaninomiya/


草間小鳥子
https://crossinglines.xyz/writer/tokyo/kotorikokusama/


石田瑞穂
https://crossinglines.xyz/writer/tokyo/mizuhoishida/


田中さとみ
鳥取県生まれ。詩人、古書店員。明治学院大学文学部芸術学科卒。詩集に『ひとりごとの翁』(思潮社、第23回中原中也賞候補)、『ノトーリアス グリン ピース』(思潮社)、『sleeping cloth スリー ピング クロス』(左右社、第36回歴程新鋭賞)。個人誌では『HECTOR』(小鳥書房)を創刊。

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あの夏の砂つぶが