Poem, TOKYO

Feb 27, 2026

citaphony 3

by crossing lines renshi group VI

 

note

  • nanyan©️2026


citaphony 3

crossing lines 連詩 Ⅵ

 三巡目


電脳の迷路を覗きこむロッサムの嫡子
404 Not Foundの世界にもたしかに流れはある
澱んだトーキョーの地下世界ですら
自浄のために空気を求めるのだから
ここは現実から遠く離れた仮装の地
ここでぼくらは食べ 語り 編む


軽微なバグまたは放熱するシャドーAPIさ
〉餅を冷やす醤油 ||=黄色い砂
そんなありふれたアルゴリズムでぼくら
都市にマージされて、しまう
「うつくしい記号になりたかったね」
暗渠に秘匿した sys.exit() 発動させるのは誰 


 ぼくら遺伝子はCD-ROM  
 二枚組みのデジタルになり
紅い星間ガスへうちあげられるだろう
無伴奏チェロ組曲を弾く金星の少年が
バッハの使徒を喰らっている
光と死を蒐めたら命になるね


光の縦糸と死の緯糸を直角に交差させて
織り上げた織物の砂糖菓子の上でふうわり
真空のロボットダンスするαとωの
緑と髭とゾンビの日差しが瞳を濡らした
泉の中にあるあなたからループ再生される
Kokovokoの波唄が蝸牛に響いた𝄇

本作品は、各連毎に、二宮、草間、石田、田中の順で綴られた六行詩により構成されている。

crossing lines renshi group VI

crossing lines renshi group VI

 

二宮豊
https://crossinglines.xyz/writer/tokyo/yutakaninomiya/


草間小鳥子
https://crossinglines.xyz/writer/tokyo/kotorikokusama/


石田瑞穂
https://crossinglines.xyz/writer/tokyo/mizuhoishida/


田中さとみ
鳥取県生まれ。詩人、古書店員。明治学院大学文学部芸術学科卒。詩集に『ひとりごとの翁』(思潮社、第23回中原中也賞候補)、『ノトーリアス グリン ピース』(思潮社)、『sleeping cloth スリー ピング クロス』(左右社、第36回歴程新鋭賞)。個人誌では『HECTOR』(小鳥書房)を創刊。

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あの夏の砂つぶが